死亡保険は一定の期間だけ保障される「定期保険」と生涯に渡って保障される「終身保険」の2つに大きく分けられます。今回は、それぞれの仕組みの違いや目的など、メリットデメリットを含め分かりやすくまとめてみました。家族構成や、ライフスタイルなどで選択基準は変わりますが参考にしていただければ幸いです。
Contents
定期保険とは?
「一定の期間」保障される死亡保険で基本的には解約返戻金がないか、あっても少額のいわゆる掛け捨ての保険です。
終身保険に比べ保険料が低く設定されています。10年更新のタイプや保険期間が「〇〇才まで」など有限に定められているのが一般的です。また、期間終了後に更新や継続をすることは可能ですが、その際保険料を再度そのときの年齢で再計算するため、保険料が加入時から比べ割高になっていきます。
定期保険は更新に年齢の上限があり、一生涯加入できないことに注意が必要です。
定期保険の種類
BOX型
保険金額が一定の保険で、基本的に加入時に設定した保険金=死亡保険になります。
例:契約時年齢30歳 保険金額5,000万円 保険期間10年 月々保険料5,000円
逓減型
逓減型の死亡保険は、受け取る時期によって保険金額が変動するタイプの保険で、基本的には段々と死亡保険金額が減っていきます。月々のお給料みたいに受け取る収入保障保険などが代表的な保険です。BOXタイプに比べ保険料は割安です。
例:契約時年齢30歳 死亡保険金額 月々15万円を保険期間60歳まで 保険料3,000円
※受け取る期間が一番多くなるのは契約直後です。例えば月々15万円を30歳から60歳まで受け取る場合15万円×12カ月×30年=5,400万円ですが、契約期間直前の58歳で亡くなった場合、受け取れる保険金は15万円×12ヵ月×2年=360万円になります。
終身保険とは?
終身保険は名前の通り「一生涯」保障される死亡保険で、解約返戻金があります。そのため定期保険に比べ保険料が高く設定されています。保険期間は「終身」となり、基本的には加入時から保険料が上がることはなく更新もありません。また、ある一定の期間で保険料を払い終えること(保険料の前払い)ができるので、保険料について計算しやすいのが特徴です。
終身保険の種類
低解約返戻金型終身保険
保険料の支払いが終了するまでの解約返戻金を、通常の終身保険よりも低く設定し、その分保険料を安くした商品です。
外貨建て終身保険
外貨(USドル、ユーロなど)で保険を組み立てる終身保険で、通常の円建て商品と比べ予定利率(利息)が高いため、解約返戻金が高くなることがあります。また、保障効率も良いので、少ない金額でより多くの保障を得る事が可能です。
変額終身保険
保険会社の運用実績に応じて保険金額や解約返戻金が変額する保険で、外貨建てと同様に予定利率(利息)が高く設定されています。いずれも加入するときにはじっくりと検討する必要があります。
定期保険と終身保険はどちらがお得?
定期保険 | 終身保険 | |
保険料 | 安い | 高い |
保険期間 | 一定の期間 | 一生涯 |
解約返戻金 | なし(あっても少ない) | ある |
メリット | 保険料が終身保険に比べて割安 | 一生涯保障が続く 保険料が加入時から変わらない |
デメリット | 一生涯保障を続ける事ができない 更新をすると保険料が高くなる | 保険料が定期保険に比べて割高 |
※同じ保険金額、保険期間で比較した場合。
ライフスタイルで選ぼう
配偶者や子供がいる場合、家族の大黒柱が死亡すると万が一の時に経済的損失が大きいです。大きな保障が必要になりますが保険にまわせる予算は家庭によって異なりますし保険期間も異なります。。もしも自分に万が一があったとき妻や子供に十分な生活資金や教育資金を準備したい場合、掛け金が割安の定期保険を重点的に掛けるのが良いでしょう。また逆に、子どもが独立し経済的損失リスクが少なくなった家庭や独身であれば、亡くなったときの葬儀費用などの準備金として終身保険を掛けるのが経済的合理性があるのではないでしょうか?
・保険料を低く抑えたい
・子どもが独立するまでの一定の期間、大きな保障が欲しい
・保険金額を減らさず常に一定の金額を遺族に遺したいと考えてる
・貯蓄や資産運用も兼ねて万が一に備えたい。
・子どもが独立していて、経済的リスクが少ないが葬儀費用などの準備資金は準備しておきたい
まとめ
いかがだったでしょうか?同じ死亡保険でもライフスタイルや経済状況によって種類や掛け方は様々でタイミングも重要になってきます。しかしながら、自分で保険について調べたり、最適な商品を見つけるのは一般の人には少しばかり時間や労力が掛かります。もしものとき、残された家族のために保険でできる事は経済的なカバーだけではありません。皆様のベストな選択をできるよう、みらい保険センターはお客様を全力でサポート致します。